マルサンヌ

マルサンヌ(Marsanne)は、主にフランスのローヌ渓谷で栽培されている白ワイン用のブドウ品種です。この品種は、特にヘルミタージュ(Hermitage)、クローズ・デュ・ローヌ(Crozes-Hermitage)、サン=ジョセフ(Saint-Joseph)などのアペラシオンで重要な役割を果たしています。また、オーストラリア、アメリカ合衆国、スイスなど、他のワイン生産国でも栽培されています。


マルサンヌから作られるワインは、しばしばフルボディで、豊かな口当たりと低い酸度が特徴です。風味には、洋ナシ、メロン、スパイス、ナッツ、時には蜂蜜やトーストのニュアンスが感じられます。オーク樽での熟成は、これらのワインに複雑さと深みを加えることができます。

マルサンヌは、しばしばルーサンヌ(Roussanne)や他の品種とブレンドされます。このブレンドは、ワインにさらなる風味の複雑さとバランスをもたらすことが一般的です。特に、ルーサンヌはマルサンヌの低い酸度を補い、よりエレガントで持続性のあるワインを生み出すことができます。

マルサンヌのブドウは、比較的育てやすい品種ですが、過度の熱や乾燥には敏感です。適切な気候条件下では、高品質のワインを生産することができます。

食事とのペアリングでは、マルサンヌのワインは、リッチな魚料理、鶏肉や豚肉の料理、クリームベースのソースやチーズなどとよく合います。そのフルボディと豊かな風味は、これらの料理の味わいを引き立てます。また、熟成したマルサンヌのワインは、複雑な風味プロファイルを持ち、特にゆっくりと楽しむのに適しています。


一覧へ戻る

その他の品種

この品種のワイン