トロンテスは、アルゼンチン原産の白ブドウ品種で、主にアルゼンチンで栽培されていることが特徴です。この品種は、アルゼンチンを代表する白ブドウ品種の一つで、特にアルゼンチン北部のサルタ州やラ・リオハ州で広く栽培されています。
トロンテスの亜種は大きく3つに分けられます。これらの亜種は「リオハーノ」「メンドシーノ」「サンファニーノ」と呼ばれ、これらの合計で約10,000ヘクタールの栽培面積があるとされています。3つの亜種の中では、リオハーノが最も香り高く、高い評価を得ているとされています。
トロンテスは、19世紀からアルゼンチンでの栽培が確認されており、熟しやすい品種特性を持っています。標高が高く冷涼な畑で栽培されることで、酸味が保持されるという特徴があります。また、マスカット・オブ・アレキサンドリアを片親に持つブドウであり、華やかな香りが特徴です。共通するムスク(麝香)の香りを持つことも、この品種の特徴の一つと言えるでしょう。