ローヌ地方（Rhône）は、フランスのワイン産地で、主にローヌ川流域に位置しています。この地域は、多くの種類のワインを生産し、特に高品質なワインで知られています。ローヌ地方は、北部ローヌと南部ローヌに分かれ、それぞれ異なる特徴を持つワインを生産しています。
1. 北部ローヌ（Northern Rhône）:
- シラー（Syrah）が主要なブドウ品種で、ローヌ地方の北部で栽培されています。北部ローヌの代表的なアペラシオン（ワイン産地）には、エルミタージュ（Hermitage）、コート・ロティ（Côte-Rôtie）、コンドリュー（Condrieu）などがあります。
- シラー単一品種のワインが多く、力強く、スパイシーで芳醇なワインが特徴です。エルミタージュのワインは特に高い評価を受けています。
2. 南部ローヌ（Southern Rhône）:
- 南部ローヌは、多くの異なるブドウ品種を栽培し、ブレンドワインが主要です。代表的なアペラシオンには、シャトーヌフ・デュ・パプ（Châteauneuf-du-Pape）、ギグンダス（Gigondas）、ヴァキュエラス（Vacqueyras）などがあります。
- グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、カリニャン、クノワなどのブドウ品種がブレンドされ、力強く、フルボディで香り豊かなワインが生産されます。シャトーヌフ・デュ・パプは特に有名で、優れた赤ワインを生産するアペラシオンです。
ローヌ地方のワインは、フルボディで風味豊かなものが多く、飲みごたえがあります。北部と南部で異なるスタイルのワインが生産され、多様な味わいを楽しむことができます。ローヌワインは、特にシラーを中心とした赤ワインが有名ですが、白ワインも高品質で評価が高いです。ワイン愛好家にとって、ローヌ地方は訪れる価値があるワイン産地の一つです。
